はじめに:安全なくして工事なし
プラント設備の据付工事は、重量物の搬入・据付や高所での作業、さらには配管・電気工事との連携など、危険と隣り合わせの現場です。いかにスケジュールがタイトであっても、最優先すべきは「安全」です。一つの事故が工期を止め、お客様の事業計画に影響を及ぼす事態は、決してあってはなりません。
私たち藤和工業は、とび・土工工事業、機械器具設置工事業、管工事業の建設業許可を取得し、プラント設備の据付工事に多数の実績を持つ企業です。その中で積み重ねてきたもの、それは「安全に対する徹底した姿勢」です。
本記事では、私たちが現場で実践している「安全第一で工事を進めるための5つの取り組み」についてご紹介します。これからプラント工事を依頼される元請会社様、安全に関心の高い関係者の皆さまの参考になれば幸いです。
取り組み①:事前準備の徹底(KY活動・危険予知)
安全な作業は、現場に入る前から始まっています。私たちは、「だろう」運転を排除し、全員が同じ認識を持つための事前のKY(危険予知)活動を何よりも重視します。
●KY活動の流れ
当日の作業内容をチーム全員で共有
その作業に潜む「見落としがちな危険」を経験の浅い者から順に挙げる
具体的な対応策を全員で話し合い、全員が納得してから作業開始
特に、若手や新しいメンバーの視点を大切にすることで、ベテランの思い込みや慣れによる見落としを防ぎます。現場に入ってから慌てるのではなく、事前準備の段階でリスクの芽を徹底的に摘み取る。これが私たちの第一の取り組みです。
取り組み②:日々の安全教育とルール遵守
どんなに優れた作業員であっても、ルールを守らなければ安全は保てません。私たちは、日々の安全教育と社内ルールの遵守を徹底しています。
●毎朝のTBM(ツールボックスミーティング)
現場ごとに、作業開始前に短時間の安全ミーティング(TBM)を実施します。作業手順の確認・注意点の共有に加え、「顔色は悪くないか」「しっかり眠れているか」といった体調面の確認も欠かしません。心身が万全の状態でなければ、良い仕事も安全確保もできないからです。『今日はこういうリスクに気をつけて行う』と、毎朝、全員で安全意識のスイッチを入れます。
●安全ルールの可視化
ヘルメット着用、墜落制止用器具の使用といった基本ルールを、現場のいたる所に掲示します。当たり前のことだからこそ、常に意識できるよう“目で見て気づける”環境づくりを心がけています。
取り組み③:安全設備と環境整備
安全は「人」だけでなく、「設備」「環境」の整備によって支えられています。
●足場・養生・転倒防止措置の徹底
高所作業の生命線である仮設足場は、強度確認と水平保持を必ずチェックします。また、作業通路はコードやホース類を整理し、段差をなくすなど、つまずき・転倒といった身近な危険を物理的に減らすことを徹底します。
●重機・工具の点検
使用前・使用後に工具の状態を確認し、異常があれば即時交換。特に玉掛け・クレーン作業では、ワイヤーの点検を毎回欠かしません。道具を大切に扱うことが、自分たちの安全を守ることに直結します。
●5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)の徹底
「汚い現場は危ない現場」です。私たちはこれを全ての基本だと考えています。整理整頓された現場は、転倒リスクを減らすだけでなく、工具を探す無駄な時間もなくなり、作業効率と品質の向上に繋がります。安全と5Sは表裏一体です。
取り組み④:多職種との連携と情報共有
プラント設備工事では、配管・電気・塗装など、多職種が同時に作業するのが一般的です。
●コミュニケーションの力
「自分の作業だけを安全に」では不十分です。私たちは、元請様や協力会社と連携した「合同安全会議」の場はもちろん、日々の何気ない声かけを大切にしています。「お疲れ様です。その作業、午後からですか?」といった一言が、互いの作業内容を知り、危険を教え合うきっかけになります。
●工程の調整も安全対策
例えば、重量物の搬入中に真下で別の作業が行われるといった危険な「かぶり」を避けるのは当然です。私たちは、日々の打ち合わせで工程を細かく調整し、安全に作業できる時間と空間を確保することも、重要な安全対策の一つと考えています。
取り組み⑤:万一への備えと対応訓練
どれだけ対策をしても、不測の事態は起こりえます。だからこそ、「何かあったときの対応力」もまた、安全の一部です。
●定期的な応急対応訓練
熱中症時の処置や、怪我人が発生した際の通報・応急処置など、シナリオ別の訓練を実施します。重要なのは、パニックにならず、定められた手順で誰もが行動できること。「訓練でできないことは、本番では絶対にできない」という前提で、実践を意識した訓練を繰り返します。
●「次に活かす」ための報告体制
異常やヒヤリ・ハットが起きた際の報告ルートを明確にし、報告したことを責めるのではなく、むしろ奨励する文化を育んでいます。小さな問題を隠さずに共有し、全員で対策を考える。この地道なサイクルを回し続けることが、重大な事故を防ぐ最も有効な手段です。
安全は品質と工期を守るための『土台』です
「安全第一」は、ただ事故を起こさないというだけではありません。それは、元請会社様にご提供する工事の「品質」そのものだと私たちは考えています。
安全な現場は、作業に集中できる現場です。
余計な危険に気を取られることなく、作業員一人ひとりが本来の業務に集中できるため、施工品質が高まります。
安全な現場は、手戻りのない現場です。
整理整頓され、作業手順が守られた現場では、ミスややり直しが発生しにくく、結果としてスムーズな工程進捗に繋がります。
安全な現場は、工期を守れる現場です。
事故による不測の工事中断という最大のリスクを排除することで、安定した工程管理が可能となり、確実な工期遵守に貢献します。
私たちの徹底した安全管理は、お客様の大切なご計画を守り、事業の成功に貢献するための基盤なのです。
まとめ:安全第一こそが信頼と品質の証
「ただ設備を据え付けるだけなら、誰でもできる」
そう言われることもあります。
しかし、私たちはそれに真っ向から反論します。
“安全に据え付ける”ことこそがプロフェッショナルの仕事である。
私たち藤和工業は、これからも無事故・無災害を積み重ねながら、お客様の設備工事に安心と信頼をお届けします。
プラント設備の据付工事に関するご相談・ご依頼は、藤和工業にお任せください。
安全を最優先し、高品質な施工をお約束します。
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